ライフプランの基本
経済産業省の調べでは、結婚意向のある未婚者に対し、「将来の家計に関するシミュレーションなど人生設計情報の提供」によって、 婚活意欲が高まるか」調査したところ、現在、結婚に向けた活動をしていない人の47.4%、活動をしている 人の62.9%が婚活意欲が高まると回答しているそうです。
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2022FY/000418.pdf
ライフプランの立て方や考え方の基本的なステップを紹介します。
人生設計を立てる時の3つのステップ
Step① 最初はざっくりと考える
最初には、細かな目標や計画を考えるのではなく、自分のやりたいことや理想をざっくりと書き出すことが重要です。この段階では実現可能性や現実的な制約を考えず、理想と現実のギャップを理解することが目的です。このステップでは、自分が本当に求めているものや重要視している価値観を明確にしましょう。
Step② 将来の目標から逆算して考える
次に、立てた理想ややりたいことをもとに将来の目標を考え、それを逆算して具体的な計画を立てます。具体的な目標を設定することで、それに向けてのステップや行動が見えやすくなります。
たとえば、数年後に達成したい目標を設定し、それを達成するために1年ごと、さらには月や週ごとに具体的な行動計画をたてることで、目標に向かって進む手がかりが得られます。
Step③ 定期的に見直す
人生設計は一度立てて終わりではありません。定期的な見直しを行うことが重要です。毎年、あるいはライフイベントのタイミングで、目標や計画を振り返り、現実に合わせて修正することで、柔軟に生活の変化に対応できます。
新しい目標や夢が生まれたり、環境が変わったりした場合に、人生設計を適切に調整することで、より充実した人生を築くことができます。
Step1.将来やりたいことを書き出してみましょう。
Step2.やりたいことのカテゴリ分けをする
ステップ①で書き出されたやりたいことを以下のように「家庭」「仕事」「趣味」などのカテゴリに分類してみます。カテゴリ分けをすることで、それぞれの軸での人生の流れがつかみやすくなります。
家庭
- 結婚したい
- 子供が欲しい
- マイホームが欲しい
- 子供ができたら家族でキャンプしたい
仕事
- 仕事を続けたい
趣味
- 猫を飼いたい
- 年に一度旅行に行きたい
このように分類することで、それぞれのカテゴリに関連するやりたいことが明確になります。これにより、家庭に関する目標や仕事に関する目標、趣味に関する目標がそれぞれ整理され、各カテゴリごとに具体的な計画やステップを考えやすくなります。また、これらの目標がどのように組み合わさり、バランスを取りつつ達成されていくかが見えてきます。
Step3.お金に関する情報収集をする
つぎに、それぞれのやりたいことにかかるお金について、情報収集をしましょう。平均や目安を知ることで、自分の人生設計全体でかかるお金を把握でき、現実的な計画なのか判断する基準にもなります。
Step③でお金に関する情報収集を行うためには、以下の具体的な方法があります。
家庭
- 結婚したい
- 結婚式や結婚式場の平均費用をリサーチする。
- 結婚生活にかかる予算や生活費、お互いのキャリアによる収入などを考慮。
- 子供が欲しい
- 出産や育児にかかる医療費や教育費を調査。
- 保育園や幼稚園の費用なども考慮。
- マイホームが欲しい
- 不動産市場や住宅ローンの金利を確認。
- ローンの返済計画や頭金の必要性を調査。
- 子供ができたら家族でキャンプしたい
- キャンプの装備や宿泊費、交通費を見積もる。
- ファミリーキャンプにかかる総費用を考慮。
仕事
- 仕事を続けたい
- キャリアアップや教育のための費用を予測。
- 転職や起業の際にかかるコストを考慮。
趣味
- 猫を飼いたい
- ペットの餌や医療費、トイレやキャットタワーの購入費用を把握。
- ペット保険や定期的な健康診断にかかる費用を確認。
- 年に一度旅行に行きたい
- 旅行の目的地や滞在日数による予算を設定。
- 旅行費用、宿泊費、食事代、観光費用などを計算。
これらの情報収集を通じて、それぞれの目標や夢に必要なお金の全体像を把握し、現実的な計画をたてる上での基礎情報を得ることができます。お金に関する具体的な数値や目安を知ることで、生活設計をより具体的かつ実現可能なものに進化させることができます。
ライフイベントごとに必要となるお金の金額の目安を知っておくことは重要です。
イベントに備えていくら貯蓄や積み立てをするかなど、資金計画を立てやすくなります。
まとめ
将来の生涯設計を考える際には、紙のノート、アプリ、エクセルなどを使って具体的に書き出すことがおすすめです。自分が見やすく、変更が容易な方法で記録しましょう。これによって、将来の目標を明確にし、意識的に取り組むことができます。
実際にライフプランを立てたことがある方や、ライフプランを立てて行動をし始めているという方もいらっしゃると思いますが、関心はあるけどまだ…と言う人は、ライフプランを考えるきっかけにしてみてくださいね。